二日目は曇りの天気だった。どうやら秋田市内は、あまり積雪がないみたいで助かったが、山のほうに行くと、結構積雪がありそうで気が気でなかった。とりあえず、自由席にしか座れないので、いち早く新幹線ホームで並ぶ事にした。
すぐに、真ん中の席を確保。満席にはならず、3分の2程度の乗車率となった。雪のせいなのか、3分遅れで発車した。485系の特急「こまくさ」は、ガラガラだった。あれでも山形へ行けるのだが、乗り心地がかなりつらい。
新幹線は、雪で減速をする事はなかった。しかし、雪景色もなかなか良いものだ。平野部では、雪は降っていなかったのだが、山間部に来ると、なんか怪しい天候になってきた。途中、田沢湖まですごい猛吹雪となった。しかし、これでも減速する事はなかったし、止まる事もなかった。
盛岡には、定刻より1分遅れて到着した。しかし、あの猛吹雪の中、遅れを取り戻していたのが、すごかった。次は仙台まで停まらない。少し遅れて発車した。今までとは違い、スピードが速すぎる…。北上、一ノ関へ来ると、晴れ間が出てきた。どうやら、天気は良くなるかな…と思って安心して、景色を見ていると、古川を過ぎた辺りで、吹雪となり、低速運転らしいスピードになった。定刻より5分遅れて、仙台に到着した。
ここで、200系のボロ「やまびこ」に乗る。やはり乗り心地は最低であった。しかも、白石蔵王の付近では、雪の塊が、バリバリと窓にあたり、新幹線が減速し始めた。すこし怖い出来事であった。20分で、福島に到着した。
11時21分発の山形行きの「つばさ」に乗る。満員だった。しかし、通路側の席で少し空いていたため、そこに座った。やはり見物だったのは、板谷峠であった。スノーシェルターがあり、とても人がいないような所を通っていった。しかも、積雪が多かった。
しかし、米沢へ来ると、雪が少なくなった。どうやら、盆地のほうは、あまり積雪がないようであった。この先、山形までは、まとまった積雪はなかった。
山形には、定刻より3分遅れて到着した。まだ時間が有るので、駅弁を購入したり、駅前を散策して時間を過ごした。
帰りは、13時19分発の東京行きに乗った。400系であった。まだ、この頃は、400系しかなかった。山形発車時点ですでに満席に近かった。やはり遅れてしまった。東京には、5分遅れで到着した。
中央特快に乗るために、乗換えを急いだ。しかし、中央線ホームへ行くと、何やら放送をしていた。なんと、人身事故。こんなときに限って、人身事故とは…ダイヤは乱れまくっていた。なんとか、中央線の快速には乗れた。
新宿駅に着いたのは、16時45分。すでに次に乗る「スーパーあずさ」は、とっくに入線時間のはずなのに、まだきていなかった。しかも、189系の「かいじ」が、まだ停まっていた。あれは、16時半発なのに…、と言う事は、まだ当分は来ないのか…。すると、17時近くになると、人が線路侵入したおかげでさらに遅れるという案内が来た。全く、首都圏には、馬鹿なやつばかりいるんだ、と思い、腹が立った。
17時30分やっと、「スーパーあずさ」が入線した。しかし、まだ清掃があるため、かなりの時間を待たされた。しかし、時間が気になっていた。この状態だと、塩尻からの特急「しなの」に間に合わない感じだ。すごくあせった。
乗りこみが始まった。しかし、人がすごい…。まるで、ラッシュのようだ。他の乗客らは、真ん中のほうに向かうが、自分は、車端にあった通路側の座席にすぐ座った。連れは、真ん中のほうへ行った。しかし、連れは席がなく立っていた。大正解であった。
定刻より45分遅れて発車した。しかし、八王子までは、チンタラチンタラ走って、全然スピードが出なかった。とうとう1時間遅れとなってしまった。しかし、「スーパーあずさ」は遅れを取り戻す事もなく、走っていた。空いていて定刻通りだったら、快適だったに違いない。この状態だと、苛立ちとあせりでいっぱいだった。
トンネル内でいきなり急ブレーキがかかった。何事か…。また、人身事故か…と思っていたが、普通列車が先につかえていたらしかった。そのため徐行運転となっていたが、駅で普通が退避しているのを見ていると、一気に加速し始めた。
甲府に着いても、降りる客がいなかった。一体どうなっているんだ?このあたりにくると、少しは空いてくるはずなのに、これが遅れによる満員の理由なのか…。このラッシュみたいな状態は、茅野駅まで続いた。このあたりにきて、車掌から、最終の「しなの」に接続する事を教えてもらい、一安心した。しかし、松本まで行きたかったのに、これは、大屈辱であった。
塩尻に降りる直前に指定席を見てみた。かなりの空席があった。普通なら、自由席でもこの状態なのであろう。塩尻には、20時30分過ぎに到着した。言われたとおり、「しなの」は、別のホームで停車していた。
急いで、しなのに向かった。6号車の自由席に乗りこんだ。しかし、ほとんど席が埋まっていた。そのために、5号車へ。しかし、通路側の席すら、空いていなかった。そのため、6号車に戻り、通路側の席に座った。
ひょっとしたら、松本に定刻に着いていたら、この「しなの」には、確実に座れたのに…と思うと、非常に腹が立った。結局「しなの」も遅れて発車。夜のため、景色すら見えなかった。しかも、木曽路の山の中のため、明かりすらなかった。しかし、遅れを取り戻しているのか、スピードが速かった。いつのまにか、遅れを取り戻しており、終点の名古屋には、22時24分に到着した。